リフォーム初心者が陥りやすいトラブルとは?
マイホーム建設ほどではないにしろ、多くの方にとってリフォームの経験はそんなに多くないことでしょう。それだけに、慣れないことばかりで、さまざまなトラブルに泣かされた……という話もよく耳にします。
もちろん信頼できる業者を見つけられればほとんどの問題は解決できますが、ノントラブルで済ますためにはやはり施主としても相応の知識で武装することが必要です。ここでは、川崎市宮前区でリフォーム・リノベーションを手がける「株式会社トウシン住宅」がプロの経験、視点からリフォームにありがちなトラブルとその回避の仕方についてお話しします。
リフォームで起こりがちな5大トラブル
1. 仕上がりのイメージが打ち合わせ時のものと違う
カタログを見て慎重に選んだはずのフローリングだったのに、施工現場で現物を目にしたらなんとなく質感も安っぽく、イメージと違っていたとか、外壁の塗色を色見本で確認して決めたのに仕上がってみたら想像より濃い色だったというようなことは実際によくあります。
これは、ほかの部材や設備全般に共通していることですが、多くは事前に現物を確認しないために生じたトラブルでお客様の側にも責任があると言えます。もちろん、現物を見せずに選択をお客様にゆだねる業者の側にも問題はあるでしょう。
2. 業者のせいでトラブル発生。それなのに責任追及できない
新築工事ほどではないにしろ、大きな金額が動くのがリフォームです。それなのに、「工事一式」といったざっくりした内容の見積書しか寄こさない、工事契約書すら交わさないというとんでもない業者が多いのもこの業界。
もし、まかり間違ってこんな業者に発注したらどうなるか? 万が一トラブルが発生しても、見積書もいい加減、契約書もなしでは、その責任を法的に追及できず、お客様としては泣き寝入りするしかありません。「約束と違う」と叫んだところで、その約束を記した契約書がなければもうお手上げです。法的には口約束も契約として認められますが、それを立証できなければ何の効力も発生しません。
3. 事前に近隣挨拶がなく、騒音でご近所とトラブルに
これもよくあるトラブルの代表格。ふつう、施工直前ともなればリフォーム会社の担当が「工事中には騒音などでご迷惑をおかけします」とご近隣へ挨拶に出向いてくれるものですが、質の悪い業者ではこうした基本が徹底していないため、あとでご近所ともめたり、不仲になったりといった問題に発展するケースも少なくありません。確かに、ご近所さんの立場からすれば、何の前触れもなく工事が始まり、そこから何日もわたってイヤな音が響いてきたら気を悪くして当然です。
4. 見積もり漏れによる追加請求が発生した
工事契約書も重要ですが、リフォームでは見積書もそれと同じくらい大事な証拠物件のひとつ。たとえば、古い洋式便器を最新のウォシュレットに交換するようなケースで、ふたを開けてみたら肝心の床面が損傷していてそのままでは工事にならないといったような場合、その補修や修繕などで別途費用が発生することがあります。施主であるお客様にとってはまさに寝耳に水で、想定外の出費に「聞いてないよ~」ということになりかねない事態でしょう。
もちろん、施工前に切り出されればなんとか対処のしようもありますが、工事完了後では手の打ちようがありません。これはないだろうと抗議しても、相手が悪質な業者だと「お客様から指示されたから」と責任逃れをする可能性もあります。もちろん良心的なリフォーム業者なら、事前の現地調査を徹底しているので、床面の損傷も見逃すこともなく、その補修費用も見積書に盛り込んでくるので安心です。
着工後の変更は逐一確認する」
5. 引き渡し後に問題発生!
新築でもリフォームでも、工事と名の付くものが完了する直前には、施主であるお客様立ち会いのもとで完成検査が実施されます。それで何も問題がなければ無事に引き渡しとなるわけですが、そこで生活をスタートさせてしばらく経過してから、「おや?」という不具合、異常を発見したとしたらどうでしょう。施主が現場を確認してOKを出してしまった以上、業者に対して責任を一方的に追及できなくなります。もちろん、見落としではなく、生活する中で発生した不具合かもしれません。いずれにしても、真相は闇の中――これでは、まったくラチが明きません。